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デザインマネージメント 追記

なぜ仕事の無料奉仕がよくないか

先生が言った事よりもさらに少し自分が納得する考え方をまとめてみた

1、まずインターンを無料で働かせる会社の場合

「どのような労働に対しても代価は支払われるべきである」

経験が豊富でバリバリ働いているデザイナーと
同じ給料を支払えというのはおかしいので
そこはやはり差をつけて良いと思うのだが、
いかなる労力に対しても無料という評価はおかしい

その上、仕事の経験がなく
これから頑張ろうとしているデザイナーの卵の
弱みにつけいっているようなやり方も気に食わない
そのような考え方の企業は、どちらにしても
働くのに適していない環境を提供していると思われる

万一自分が会社を作ったら、
必ずインターンにもきっちりお給料を支払う会社にしたい

自分の会社の為に働く人を大切にせず成功し長生きする企業はないはず


2、知り合い等から無料で仕事を頼まれる場合

「ではあなたの仕事も無料で奉仕するのですか」

お世話になった方、仲の良い人によくしてあげたいという気持ちは否定出来ない
割引する又はバーター等は納得の上なら多いに良いと思う
だけど全くの無料というと話が変わって来る

例えば お寿司屋さんの友達にデザインを頼まれ
無料でメニューを作るデザイナー
そのお寿司屋さんは常連さんにお世話になってるからと
突き出しをサービスする事はあっても
全て無料でお代は頂かないことはあるだろうか?
そんな事をしていたら何のための商売だか分からない
じゃあ デザイナーは?
デザイナーだってそうである

ただ 純粋なボランティア団体が
全く誰からのチャージも受けず活動している場合
純粋にボランティアとして自らの労力を
提供し社会の役に立つような例は大いに良いと思う

3、「デザインがなくて死ぬ人はいない」

幸か不幸か 
「うちの会社はロゴがないのでもうすぐ社長が死ぬ」
「名刺のデザインがかっこわるいから病気になりました」
というような事にはならない

医師が重病人に
「お金ないなら診れません」
と言うのは難しくとも
デザインならば出来る

デザインが良くないせいで経営が悪化して生活が苦しくなる
というような遠回りで影響を及ぼすような事はあるにせよ 
デザインが直接に生死に関わるような事はないので
デザインを断っても人命には関わらない

支払える余裕がないなら
デザインが出来る人のサービスを利用することは諦めること
利用するならそれなりの代価を支払うべき

****************

アメリカの掲示板 クレイグスリストなどでも
「デザインを無料に近い値段でして下さい」
「インターン募集 給料はなし」
という投稿に対し憤慨反撃しているデザイナーの投稿なんかをよく見かける
「そうだーそうだー!」と心で思ってます

代価を払う気がないなら人の能力を当てにせず
自分でどうにかするもしくはデザインは諦めよう

自分自身に向かって言ってる言葉でもあるが
デザイナーにとってこの悪循環を断ち切るためには
消費者側に訴えるよりも先に 
まずデザイナー一人一人がデザインで生きて行くと決めたなら
自身の現在の経験やスキルなどに関わらず断固として
「無料奉仕はしない」
と 心に強く決めて行動する事なのが何より大切なのだと思う

立ち上げれ クリエイター!(自分含む)
食べなきゃ生きて行けませぬ

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2009年10月25日 02:32に投稿されたエントリーのページです。

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