« ライムウォーター | メイン | フラワーベーカリー+カフェ »

海辺のカフカ

発売当時に購入 1度読んだ切りになっていたのだけれど
少し前に2ラウンド目を読み終わりました
春樹っつあんの長編はどれも長いので
(スプートニクの恋人は好き+
あれくらいが読み返し易い長さなので良く読むけど)
読むまでは「読むぞ!」と気合いが必要なのだけど
読み始めるとこれがするするするっと読めてしまう

村上春樹さんの小説とオイラの歳の重ね方みたいなものは
とても相性が良いと思う いや
小説自体がきっと誰かが歳を重ねるのに合わせて深まる
ワイン もしくは おしゃぶり昆布 いやスルメ?
のような作品だからだなきっと

ノルウェイの森なんか最初に読んだ時は
よく分からなかったけれども
2度目に読んだ時 これまた心の深いところにすうっと馴染んで
とても好きになったのだったなあ

カフカは最初に読んだ時からとても好きだったけれど
前回は話の続きが知りたくて
ついガーッと読んでしまったので
今回前回よりもっとゆっくり 
そして深く味わえた気がする
前よりもっと好きになりました
ナカタさんがいなくなってしまう件では
心構えが出来ていたので1度目のように大泣きしなくて済んだし
(ちびっとうるっと来たけど)

人の感性とは不思議なものです
そして思うにそれはどんどん失われるのではなく
どんどん敏感になって広がって深まっていくものだと思う

小説や音楽(特に昔は解らなかったモノ)
が心にもっと染み入るようになったり
美しい景色を見て泣けたり
食べれなかったり飲めなかったものが美味しく感じたり
(いまだカキとナットウは駄目ですが)
歳を重ねる事は結構悪くない


ところで 春樹っつあんの新作 売れ過ぎぢゃないの?!
先日オミヤゲに持って来てもらえるはずだったのに
売り切れなんてヒドイじゃないの 
頼むよ 新潮社くん 
ブツブツブツ
(いまだにアマゾンでも在庫切れだよブツブツブツ)

カフカの登場人物は誰も素敵
ナカタさんファンには変わりはないですが
今回改めて星野くんて良いなあと思いました
いい加減なところもあるけど
素直で真っ直ぐで人に対して偏見を持たず 
問題やおかしな事にぶつかっても動じずに
「やれやれ」「まいったな」という言葉とは裏腹に
ちっとも参っていない風にマイペースにその時その時逃げずに
自分のベストを尽くして乗り越えて行く強さ
ステキング(死語)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.babedeboo.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/218

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2009年06月26日 23:50に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ライムウォーター」です。

次の投稿は「フラワーベーカリー+カフェ」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。