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{Sincere}ly Yours

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良いアート
そうでないアートって
何を基準に分けられるのだろう

アートにはルールも法則も定規も決まったやり方もない
何をもって良い悪いと判断するかは主観的かつ曖昧

だけど やはり そこには確実に
良いものとそうでないものが存在すると思います
さて その違いとは何ぞや

マスアート時代 
作品を提出して評価を貰う時
教授から「sincereである」
という言葉を何度か頂く事があり
sincereが好きな言葉だっただけに
とても嬉しかった記憶があります
そして今思えばこれ以上の褒め言葉はない

当時は模索ばかりしていて(今もだけど)
分からなかった事も多いけれど
今何となく見えて来たオイラの中の判断基準 
良いものかそうでないものかは
「その作品がsincereであるかないか」
に尽きると思います

sincereを日本語に訳すと
「真摯な」「正直な」「誠実な」
って事だけれど 
sincerely「真心こめて」が一番近いかも知れない

どれだけ時間を費やしたとか
どれだけ思考を重ねたとか
大きさだとか 斬新さ 技術力だとか 
そういったものは一切関係ない

全ては
「どれだけ作者が作品と真っ直ぐ向き合ったか」
そこに集約されるのではないかな と

サラッと作っても
それがその時の真っ直ぐな気持ちならその作品はsincere
うまく行かなくてああでもないこうでもないと苦しみながら
最後まで妥協する事なく逃げずに作ったものもsincere

小さな子が何も考えずに楽しく描いた絵もsincere
でも少し知恵がついて大人に褒められたいと描いた絵は
とたんにsincereではなくなってしまったりもする

小手先や間に合わせ 人真似 誤摩化し
逃げたり 楽したり で勝負するのでなくて
自分自身ときっちり真っ向から
向き合って作ったものは全てsincereだと思うのです

そして 不思議な事に
確実にそれは作品を鑑賞した人たちにも伝わるもの

アートだけでなく
つたない日本語で一生懸命に
お別れの言葉を言ってくれた昔の英会話の先生の顔を忘れる事はない

ヘタクソでも一生懸命楽しそうに弾くギターの音色は美しく心にしみる

照れながら素直に自分の気持ちを真っ直ぐ打ち明けてくれた友がいとおしい

文章だって 
人とのつきあいだって
料理だって
なんだって
sincereは絶対に伝わる

動物や犬が大好きなのも
彼らがいつでも真っ直ぐでsincereな生き物だから

時折 悪魔のささやき声や
なまけものの誘い 気弱虫のつぶやき 
なんかが聞こえてくるものの
そういうものはキッパリ追い払って

自分で作るものに対してはもちろんの事
sincereに生きる人で居たいです

こんなオイラやオイラの作品を好きだと言ってくれる
大切な人たちのためにも

{Sincere}ly Yours,
Kiki


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コメント (2)

かの:

おー、なんか元気でた! タイムリーなお話でした。ありがとー

かのしゃ>
お マジで?! 嬉しい なんかお役に立てたかも?!
でもって かのしゃんのコメントもタイムリー!(笑
書き終えて ふむ と一服していたところでした
(一人物書き気分 ぶぶ)

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2009年03月13日 23:03に投稿されたエントリーのページです。

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