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タクシーナイト

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昨晩 夜遅くにボストンに帰って来たら
Tが止まっていた

消防署の訓練だとかなんとかで
(iphoneのアプリで分かった 便利だわ〜)
乗り継ぎの次の電車も走っていない事が判明

シャトルバスを何台も乗り継いで帰るほどの気力体力もなく
久しぶりにタクシーに乗る事に

嫌いな事の5本の指の中に
「タクシーでわざと遠回りされる」が入るので
最初に「この道を使って下さい」と伝える事にしている

もちろん運転手さんには遠回りするつもり等なく
最善最速の道を選んでくれる良い人もたくさん居る
それから 道を指定する事で中には露骨に嫌な顔をする人も居る
だいたい世の中は何事もプロに任せてしまった方がうまく行くので
その気持ちも分かるのだけど
(例えばオイラのデザイン仕事で例えるならいきなり
「色は絶対にブルーでお願いします!」
と最初から決めつけて言われる時の気持ちと似てるだろうな)
「自分ちに帰る」という事に置いてはある意味オイラもプロである

なぜタクシーを使うかと言うと
一刻も早く合理的に帰りたいからであって
のんびりドライブがしたいわけではないので
わざわざ遠回りされて嫌な気持ちになりたくない
だったら最初にきちんと伝えておいた方がいい
早く目的地に連れてってくれた運転手さんには
チップも少しでも多くあげたくなるけど
遠回りして儲けてやろうという
運転手さんには少しでも払いたくなくなるのが人情


さて 昨晩のタクシーの運転手さん
道を指定すると

「ええ どうして? こっちは信号が多いしこっちの方が遠いよ」
と弱冠ご機嫌ナナメ

「うんうん そうだね そうかもだけど こっち使って」
とお願い
この時間帯だと信号を差し引いてもこちらの方が早い

乗車中も街角で手を挙げてタクシーを止めようとしてる人をたくさん見かけたので
「今日は忙しくなるんじゃないかな Tが止まってるから」
と運転手さんに話しかけると

「へえ T止まってるのかー」
とその情報は耳に入ってなかったらしく関心を示してくれた

そのうち運転手さんが
「なんかさっきから信号という信号すぐ青に変わるんだけどっ
君ってもしかしてめちゃめちゃラッキーガール?」
とか言いだした 

オイラも調子に乗って
「そうなのよねー きっと前世ですっごい良い事したんだと思うわ」

「いやー そうだね!そうに違いないよ!」
と運転手さんもノリが良い

ますます調子に乗って
「ふふふ そうだねー だからこの世ではもっと良い事しなきゃなー」
とオイラ

「そうだね!それは絶対そうした方がいい!」
と運転手さん

最後には出身はどこだの、仕事は何してるだの
(ジャマイカ出身だそうです)
の話で大いに盛り上がり楽しく帰って来た

こういう一期一会の会話をする機会が結構あるけど
見知らぬ人とお互いの人生の一瞬を共有するのは楽しいし貴重だ

それから 元々の性格ではたぶん苦手な方なんだけど
世の中それが自分にとって正しいと思う事であれば
(なんでもかんでもとか単なるわがままはだめだけど)
自己主張、というか自分の意思をちゃんと伝え合った方が
人間同士お互いに気持ちよく過ごせると思っている

明確な意思表示と思いやり
きっとバランスが大切

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2010年04月30日 12:55に投稿されたエントリーのページです。

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