« 無事 | メイン | 夏の陽気 »

熊田千佳慕

kuma10.jpg

何冊か本をアマゾン.jpでオーダーした
その中の雑誌の一つですごい人と出会った

熊田千佳慕さん
97歳で現役の画家(イラストレーター)
(残念ながら去年98歳でお亡くなりになった)

作品は目を見張るほど細密で素晴らしく丹念に丁寧に描きあげられている
まさに一絵入魂
インタビューで話されている会話も粋でしっかりしていて
とても97歳とは思えない

70歳でようやく世に出られたそうで
それまではずっと貧乏だったそう
今も1年に3枚描くのがやっとという
(それは作業遅いとかではなく
仕事がものすごく丁寧で緻密な絵だから
そして魂が込められているからだ)

物が無い時代でケシゴムがないから失敗が出来ない
「見て、見つめて、見極めて」から描くようになった
その後捨ててあった筆と絵の具を見つけて
「これで色がつけられる」と筆を使い始めたのだけど
たくさんつけるとすぐになくなるから
筆先だけに色をつけて線で面を埋めるという技法になったそうだ

(物の無い時代だからこそ生まれた画法なんですね と言われて)
「そう。皆神様から頂いたもの。僕の絵は神様へのレポート。
バチが当たると思って、一枚も売った事はありません。」

(花の絵を描く時に大切にしている事は と聞かれて)
「対話です。花は私であり、私は花であるという関係」

--------熊田千佳慕


久しぶりに衝撃が走る方に出会いました

Ping Mag 97歳現役植物画の巨匠:熊田千佳慕

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.babedeboo.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/385

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2010年03月19日 21:25に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「無事」です。

次の投稿は「夏の陽気」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。