<おかあしゃんたらひどいわんですのよー>
ビビと散歩の帰りに下のランドリーで
洗濯物をピックして部屋に戻る時
エレベータからぼーーっと降りて
しばらく廊下を歩いて
ハタ
と 後ろから付いて来てるはずの
ビビがいない事に気づく
「ビビー」読んでみるが姿形見えず
そう言えば通り過ぎた時に
ドアが大きく開いているお宅があった
そこに入り込んでしまったんだ!
と慌ててそこのお宅をノックして
「ウチの犬来てませんかッ?」
と聞いたら出て来たお兄さんがいぶかしげな顔をして
「君の犬???来てないよ」と答えてくれた
「そ そうですか すみません」と言いつつ
しかしならどこにいったんだ?
もしかしてビビが可愛いからお兄さん隠してないッ?
お兄さんを疑うオイラ
そこで ハッと気づいた
もしや!
「ピンポーン」
まだ同じ階に止まってたドアの閉まった
エレベータのボタンを押すと
ドアが開くと同時に茶色のかたまりが嬉しそうに飛び付いて来た
おお 愛しいビビぞうやー
どうもビビがオイラに付いてさっと降りず
エレベータの中でクンカクンカして道草食ってる間に
ドアが閉まってしまったらしい
お お兄さん疑ってごめんなさいッッ
帰りにもう一度立ち寄って
「お騒がせしました ほんとごめんなさいッ」と言ったら
お兄さんは
「おー 君ここにいたんだねー いいよー」
とビビをなでなで気軽に許してくれた
いきなりノックして来て
「ウチの犬来てませんかッ?」
って聞く人あんまりいないよな
たぶん変な子だと思われたろう
す すいません
へ 変ですよね
しかし とっても自己嫌悪
人を疑ってはいけません
どうもビビの事となると
目の色変わってしまっていかんです
だいたいアレですよね
ヨメが心配するほどダンナはもてないって言いますよね
オイラにとっては可愛くて仕方ないビビですが
きっと他の人が誘拐するような事はないですよね
しかも突然自分からわざわざ飛び込んで来た迷惑な犬を
あー でも良かったです 無事で
ビビさん これで閉め出し2度目
ビビ 人生(犬生)どこで何があるかわからんぞ
油断大敵だぞ うむ
「あんたが閉め出したんやー」(ビビ)